自律神経の乱れ
自律神経の乱れ
このような症状は、ご相談ください
- 繰り返す頭痛
- 慢性的な首肩こり、腰痛
- 背中の痛み、凝り
- 手足のしびれ、違和感
- 体の冷え
- 生理痛・生理不順
- 食欲不振・増進
- 便秘・下痢、腹痛、吐き気
- めまい、耳鳴り
- 不眠・眠りが浅い、過眠
- 疲れやすさ、慢性的な疲労感、だるさ
- 動悸、息切れ
- 微熱
- イライラ感、情緒不安定
- 気分が落ち込む、うつ、集中力・意欲の低下
自律神経の原因 / 自律神経の仕組み / 自律神経失調症の4つのタイプ について以下に説明していきます。
原因
自律神経失調症にはいくつかの原因が関与しており、過度なストレス、環境の変化、生活リズムの乱れ、ホルモンの影響 などが挙げられます。
- ストレス
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特に影響が大きいのはストレスです。人間が生きている限り、人間関係・体調・天候・環境などから何らかのストレスを受けるのはやむを得ません。
また、転職や引っ越しなど、たとえ喜ばしいことであったとしても心理的ストレスになり得ます。
様々な要因からストレスが高じてくると、脳は常に精神的な緊張や不安を感じるようになります。
その状態が続くと、いつも交感神経が優位に働いている状態になるため、交感神経と副交感神経のバランスが崩れて自律神経失調症を発症しやすくなります。 - 生活リズムの乱れ
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生活リズムの乱れも自律神経のバランスを崩す原因になります。
通常自律神経は、日中は交感神経が主に働き、夕方以降になると副交感神経が優位に働きます。
そのため、毎晩夜遅くまで起きていたり、昼夜逆転の生活をしていたり、睡眠不足が続いたりすると自律神経のバランスは崩れていきます。 - 筋肉のこりや背骨の歪み
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首肩、背中、腰などに慢性的なこりがある場合、体の緊張が神経を伝って脳へ伝達され、脳も緊張状態となるために自律神経のバランスが乱れることがあります。
また、脊髄の一番上に位置する頚髄(首の骨の中を通る神経)には副交感神経が多く存在しているため、首こりや頚椎の歪みによって神経伝達が阻害されると自律神経のバランスを崩してますますこりが悪化する、という悪循環を招いてしまいます。 - ホルモンバランス
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自律神経をコントロールしているのは脳の「視床下部」という部分です。
そのすぐ下に「下垂体」があり、視床下部と下垂体は協力して女性ホルモンの分泌を調節しています。
視床下部と下垂体は相互に影響するため、女性ホルモンのバランスが崩れると自律神経が乱れて自律神経失調症を引き起こします。
反対に、自律神経が乱れることで女性ホルモンのバランスが崩れて生理痛や生理不順を起こすこともあります。
他、甲状腺ホルモンや副腎皮質ホルモンの分泌異常などによっても自律神経失調症が引き起こされることがあります。
自律神経の仕組み-自律神経失調症とは-
人間には自律神経という神経があり、心臓を動かしたり食べ物を消化したり、汗をかくなど、自分の意思ではコントロールすることができない働きを司っています。
しかし、何らかの要因によって自律神経のバランスが乱れることで、頭痛や肩こり、めまい、不眠、下痢、発熱、イライラなど、人によって様々な症状を引き起こします。
自律神経失調症にみられる諸症状は、「これ以上頑張り過ぎて症状が悪化すると倒れてしまいますよ」という身体からの警告信号と捉えることもできるのです。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」という2種類の対照的な神経があり、互いにバランスを取りながら機能しています。
例えば、昼間仕事をしているときは交感神経が優位に働き、副交感神経の働きは抑制されています。そのため心身ともに緊張し、活動的になります。
夜になると交感神経の働きは収まって副交感神経が優位に働きます。すると心身ともにリラックスして、休息したり眠ったりすることができるのです。
この2つの神経は同時に優位に働くことはできず、どちらかが活発に働いている際には、もう一方の働きは抑えられています。こうして交感神経と副交感神経が互いにバランスをとり合いながら機能することで心身の健康は保たれているのです。
しかし、ストレス状態が続くと、常に交感神経が優位に働くようになり、副交感神経の働きは抑えられ続けるので心身ともに休息できない状態になってしまいます。
こうして、交感神経と副交感神経のバランスの乱れが生じた結果、自律神経失調症が発症します。
交感神経は、緊張、興奮、労働、運動、闘争、恐怖感、危機感などの場面で優位に働くとされ、仕事をしているときや、運動をしているときなど、日中の活動時には主として交感神経が働いています。
交感神経は、血液がたくさん循環するように血圧を上昇させたり、心臓の鼓動を速くしたりします。こうした働きによって脳と体は、より動かしやすくなるのです。
交感神経は、「闘争と逃走の神経」とも呼ばれています。闘争または逃走時には、交感神経が活発に働き、体が緊張して鼓動が速くなったり、相手をよく見るために瞳孔を散大させたりという体の反応が起こるからです。
副交感神経は、リラックスした時や休息時、睡眠時などに優位に働いています。太陽が沈む夕方頃から働きが活発になり始め、その働きは睡眠時にピークに至ると言われます。夜になると眠くなるのは、副交感神経の働きが優位になることによるものです。
また、副交感神経は体を修復する役割も担っています。日中の疲れや、体に受けたダメージを睡眠中に修復し、翌朝までに元気な状態に戻してくれるのです。
副交感神経が優位に働くと、血管は広がり、栄養や酸素が体の隅々まで運ばれます。また、老廃物や疲労物質がスムーズに排出され、内臓は活発に動き、新陳代謝も盛んになります。
自律神経失調症には4つのタイプがあります
- 心身症型
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仕事や人間関係などのストレスによって発症するタイプです。
完璧主義の人、頑張り過ぎる人、周囲に合わせ過ぎる人、嫌と言えない人などに多く見受けられます。 - 抑うつ型
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抑うつ感があり、無気力、意欲低下などの精神症状を伴います。発症しやすいのは、職場の異動や転職、定年、引っ越し、家族との離別など、生活の中で大きな変化があった時です。
生真面目で几帳面、責任感の強い人や完璧主義の人に多く見られます。 - 神経症型
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心理的なことが原因で発症するタイプです。神経過敏で、些細なことをひどく気にかけたり、不安にかられてしまったりする人がなりやすく、症状は悪化しやすく長引きやすいのが特徴です。
身体症状だけでなく、イライラなどの精神症状も現れがちです。 - 本態型
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生まれつき自律神経のバランスが崩れやすい人が発症するタイプです。
ストレスや心理的原因が無くても発症することがあります。